『ひっこしはバスにのって』◯西野真由美の社長ブログ

2012.01.28 Saturday

大寒を過ぎ、豪雪や氷点下など、厳しい寒さが続きます。

でも、もうすぐ節分。
寒空にのばした枝先には、かたいつぼみが出番に備えています。

生命あふれる春は、また一番引越の多い時期。

できたての絵本、『ひっこしはバスにのって』(季巳明代 文・くぼたまなぶ絵)のご紹介です。

鹿児島の季巳さんと札幌のくぼたさん。

二人をつないだのは、銀の鈴社の編集長です。

子どもから大人まで、ほんわり心があたたまる、パイプオルガンのような絵本が誕生しました。

やわらかなリズムの無駄のない文章で、女の子の心の揺らぎと、バスに乗り合わせた見知らぬ女性とのあたたかなひとときの交流をえがきます。

主人公のミミは、生まれ育った大好きなひさしやまから、引越すことになったのです。

ゴトゴト揺れるバスの中で、疲れたお母さんは眠っています。

寂しさと不安を抱えて、バスに揺られるミミは、乗り合わせた見知らぬ女性とのふれあいから、新しい世界へ一歩を踏み出す、小さな勇気をもらいます。

路線バスも通らない田舎道を走るバス。

咲き始めたすむれやつくし、たんぽぽたちひとつひとつに、「バイバイ」を言ってきたミミ。

季巳明代さんの作品に、くぼたまなぶさんのほんわりとした絵が寄り添います。

ほわほわっとした湯気の中にいるような、温かな読後感に包まれる、ほのぼのとした絵本です。

じつはこの作品、かつて「ほのぼの童話」で入選となったものがたりです。

初めて原稿を読んだ時に、このお話は読んだことがある、と思ったのも当然です。

私はかつて、「ほのぼの童話」の審査員でした。

私の担当は児童の部でしたが、一般の部も入選作品は全部読んでいたので、記憶に残っていたのです。

絵本となってうまれかわった『ひっこしはバスにのって』。

あなたの心を、きっとふんわりと包んでくれることでしょう。

西野真由美

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新刊『瀬戸のわん船』

2012.01.26 Thursday


『瀬戸のわん船』

著者:盛重ふみこ 画家:吉野晃希男 ISBN:978-4-87786-616-7

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新刊『空の道 心の道』

2012.01.26 Thursday


『空の道 心の道』

著者:橋 孝治 画家:見 八重子 ISBN:978-4-87786-220-6

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電子出版契約◯西野真由美の社長ブログ

2012.01.24 Tuesday

2012年が始まりました。

今年は、銀の鈴社の電子出版元年です。

昨年末刊行の小説『君の声が聞こえる』新谷亜貴子著で、まずスタート準備を始めています。

そして、いよいよポエムをはじめとする他の本たちも。

昨年は、総務省主導の鎌倉市立図書館での電子図書館の実験に参加しました。

その実験にご協力くださった著者の方々に、まずは契約書をお送りしました。

そして今日。

朝から、問い合わせのお電話がいくつもかかってきます。

どなたもみなさん、私どもを信頼してくださっているのをヒシヒシと感じ、改めて身の引き締まる思いです。

先程、契約書の返信第一便が届きました。

谷川俊太郎さんです。

素早い対応とご信頼に、ジーンとしてしまいました。

雪の朝で始まった今日。

冷たい空気も、清々しく
胸にしみていきます。

電子書籍に対して、やはり紙の本、という感情は、もちろん私たちも同じです。

でも、電子化によって、例えば画面の文字サイズが調整できて、弱視の方にも読んでいただくことが可能になります。

まず電子書籍で読んでみて、やっぱり紙の本もほしいと望んでくれる方もいるでしょう。

そんな本は、きっと大切な一冊として、本棚に収まるのではないでしょうか。

「娘が、図書館で同じ本を何度も借りてくるので、誕生日にプレゼントしたいのです」

そんな電話をいただいて、お送りする本たち。

電子化で、また新しい出会いが生まれることでしょう。

西野真由美

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中島あやこ詩集『駅伝競走』◯西野真由美の社長ブログ

2012.01.24 Tuesday

中島あやこさんのジュニアポエム二作目は、『駅伝競走』(日向山寿十郎絵・ジュニアポエムNo.219)です。

日本発祥の競技、駅伝競走。

一人、黙々とゴールを目指して走り続けるマラソンは感動をよびますが、襷をつなぐ駅伝競走は、心ふるわす競技です。

前詩集『もうひとつの部屋』(ジュニアポエムNo.89)から十年余、満を時しての上梓です。

爽やかな本詩集には、少年の眼差しがあふれています。

単身赴任だったのでしょうか。
父との再会の詩や、ドイツ暮らしの詩が収められた第1章の
「トイレットおばさん」の最後はこんな一節。


ぼくは
きっかり
二十ペニヒの
おしっこを飛ばす


今はユーロになっているドイツ。
チップなどの文化の違いまでもえがく詩篇。

タイトル詩「駅伝競走」は、
人生の応援ポエムともいえる作品。


きみは ただ
自らの歩幅(ストライド)をたよりに
きみ自身を主張せよ


卒業や入学など
人生の岐路に立つ若者へのプレゼントにもぴったりの詩集です。

西野真由美

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